浦和区の小児歯科|子どもの「噛む力」を育てるには?食事で意識したいポイントを解説
【小児歯科 】

「子どもがあまり噛まずに飲み込んでしまう」「食べるのに時間がかかる」「噛む力はどうやって育てればいいの?」と気になったことはありませんか。
噛む力は食事をするためだけでなく、顎や歯並びの発達、消化、味覚の形成など、お子さまのすこやかな成長に関わる大切な力です。
今回は、お子さまの噛む力を育てるために、食事で意識したいポイントや、よく噛んで食べるメリット、家庭で取り入れやすい食習慣について解説します。

関口 一樹 院長
経歴2005年 東京歯科大学 卒業
2015年 関口歯科医院 副院長
2025年 せきぐち歯科こども矯正歯科 院長
医院名:せきぐち歯科こども矯正歯科
所在地: 〒330-0071
埼玉県さいたま市浦和区上木崎5丁目16−1
子どもの噛む力を育てる食事のポイント
噛む力は、歯や顎の成長に合わせた食事や食べ方を積み重ねることで、少しずつ身についていきます。
無理に硬いものを食べさせるのではなく、お子さまの発達段階に合わせた、食事内容や食べ方の工夫が大切です。
歯の成長に合わせた硬さの食材を選ぶ

子どもの噛む力を育てるには、歯の成長に合わせて食材の硬さを選ぶことが大切です。
噛む力をつけたいからといって、奥歯が生えそろわないうちに、大人と同じような硬い食べものや繊維質の多い食材を与えると、うまく噛めずに丸飲みをしたり、食べものを口の中にため込んだりする原因になることがあります。
離乳期から幼児期にかけては「口に取り込む」「噛む」「飲み込む」といった機能が少しずつ発達する時期です。
歯の生え方には個人差がありますが、たとえば顎を横に動かして食べものをすりつぶす動きは、乳歯の奥歯が生えそろい始める1歳6ヶ月ごろから身についていきます。
参考:日本小児歯科学会トップページTOP≫学会からの提言 ≫「食育」推進についての日本小児歯科学会からの提言 >
成長に合わせて少しずつ噛み応えのある食材へステップアップしていきましょう。
手づかみ食べで「噛む力」の基礎を育てる

手づかみ食べは、噛む力を育てるための大切な経験です。
子どもは食べものを手で持ち、大きさや硬さを確かめながら、自分に合った一口量を自然と学んでいきます。
また、前歯でかじり取り、口へ運ぶ動作を繰り返すことで、将来しっかり噛むための基礎が育まれます。
食べこぼしや汚れが気になってしまうこともありますが、自分の手で食べものに触れ、口へ運ぶ経験は、お子さまの成長につながります。
無理のない範囲で見守るのがおすすめです。
食事の姿勢を整える

しっかり噛むには、食事中の姿勢も重要です。
いすに座ったときに足がぶらぶらしていると身体が安定せず、噛む筋肉を十分に使えない場合があります。
身長にあったいすや足置きを活用し、足裏がしっかり床につく姿勢を整えましょう。
よく噛んで食べる習慣を身につける

毎日の食事でよく噛む習慣を身につけることも、噛む力を育てる上で欠かせません。
一度にたくさんの食べものを、お口へ入れると十分に噛めず、丸飲みの原因になります。
一口量を意識し、お口を閉じて左右の奥歯でしっかり噛むことを習慣にしましょう。
また、食べものが口に残っているうちにお茶や汁ものを飲むと、食べものを流し込む原因となります。
食べものを飲み込んでから、飲みものや汁ものを口にする習慣をつけましょう。
噛み応えのある食材を少しずつ取り入れる

奥歯がしっかり使えるようになったら、噛み応えのある食材も少しずつ取り入れていきましょう。
6歳ごろに生える第一大臼歯(6歳臼歯)は、最も噛む力が強いことから「歯の王様」とも呼ばれています。
6歳臼歯が生えそろう時期に、かたさや弾力のある食べものを、無理なく取り入れるのがおすすめです。
よく噛んで食べることが大切な理由

よく噛んで食べることは、食事をするためだけでなく、お子さまの成長にも深く関わっています。
顎や歯並びの発達をはじめ、消化や味覚の形成など、さまざまな役割があります。
顎や歯並びの発達につながる
よく噛んで食べることで、顎やお口の周りの筋肉がバランスよく発達し、整った歯並びやかみ合わせの土台づくりにつながります。
特に舌や唇、頬の筋肉は、食べる・話す・飲み込むといった動きに欠かせません。
これらの筋肉がしっかり働くことで、お口の機能が発達し、将来的な歯並びにもよい影響を与える可能性があります。
消化を助ける
食べものをよく噛むと唾液の分泌が促され、消化を助ける働きがあります。
唾液には食べものを分解する酵素が含まれており、唾液と食べものがしっかり混ざることで、胃や腸への負担を軽減できます。
肥満や生活習慣病の予防につながる
よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎやすくなります。
子どものころからよく噛んで食べる習慣を身につけることは、適切な食習慣につながり、将来的な肥満や生活習慣病のリスク軽減にも役立ちます。
味覚を育み、食べる楽しさにつながる
よく噛むことで食べものと唾液が十分に混ざり合い、食材本来の味や香りを感じやすくなります。
さまざまな味や食感をじっくり味わうことで、豊かな味覚が育まれ「食べることは楽しい」という気持ちを持つきっかけにもなります。
噛む力を育てる食習慣

噛む力は、毎日の食事の積み重ねによって少しずつ育まれます。
食事の内容だけでなく、家族との食事時間や食べ方も、お子さまの噛む力や食への興味に影響します。
家族で楽しく食卓を囲む
家族で食卓を囲み、楽しく食事をする時間は、お子さまの食への興味や噛む意欲を育てる大切な機会です。
会話を楽しみながらゆっくり食事をすることで、自然とよく噛んで食べる習慣につながります。
お仕事や習い事などで、毎日家族そろって食事をするのが難しい場合もあるでしょう。
そのようなケースにおいても、休日の朝食や夕食に一緒に食卓を囲んだり「今日はどんな味かな?」「シャキシャキしているね」など食事について会話を楽しんだりすることが大切です。
大人がお手本となってよく噛んで食べる
子どもは、保護者や周囲の大人の食べ方を見ながら多くのことを学びます。
「よく噛んで食べよう」と言葉で伝えるだけでなく、大人がおいしそうによく噛んで食べる姿を見せることも、お子さまにとってよいお手本になります。
さまざまな食材や食感を取り入れる
噛む力を育てるには、さまざまな食材や食感に触れる機会をつくることも大切です。
シャキシャキ、コリコリといった異なる食感の食材を、お子さまの成長に合わせて少しずつ取り入れてみましょう。
また、旬の食材や地域の伝統的な料理など、さまざまな味や香りを体験することは、食への興味や豊かな味覚を育むきっかけにもなります。
好き嫌いがある場合も、無理に食べさせる必要はありません。
少しずつさまざまな食材に触れる機会をつくり、お子さまのペースで食の経験を広げていくことが大切です。
お子さまの食育に関するご相談は当院まで

噛む力は、毎日の食事や食習慣の積み重ねによって少しずつ育まれます。
お子さまの成長に合わせた食事や食べ方を意識し、お口の発達につなげていきましょう。
当院では、食育を通してお子さまの「噛む・飲み込む」力の発達をサポートしています。
舌や唇、呼吸のトレーニングを行うOMT(口腔筋機能療法)専用ルームや顎運動計測器を活用し、お口の機能を総合的に評価しています。
お子さまの噛む力や食べ方、お口の発達で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。










